そのとき、英雄が生まれた。
暁。
この記事は上記からの続きになりますので、未読の方はそちらから読むことをオヌヌメします!
それともはや今?それ今なの?って感じもしますが、プレイ日記という構造上、基本的にメインクエストを含むゲームの様々なネタバレがかなり含まれていますので、その点は申し訳ないですがご了承ください!
それでは、あの日の続きから時を戻しましょう
あの、大勝利の余韻の瞬間から・・・
蛮神タイタンの討伐に成功し、意気揚々とアジトである砂の家に帰還するところですね
コボルト族・・・については話すと私の推し解説が長くなるので今回は割愛します
とにかく、存在するだけで世界の寿命を縮めるような、大きな脅威に打ち勝った!
周囲の皆が勝利をとても喜んでくれて、自分の活躍をおおいに褒め称えてくれる
蛮神の討伐は並の実力者では決して成せぬ偉業、今回でそれを二回も達成したのです
とうぜん悪い気はしません
そんな明るいニュースを報告しようと笑顔で砂の家に帰った時、
自体は急転直下していた
この時期自分がまだグルポを使ったことない時期だったので、以降の画像はとにかく全部暗いんですけど、結果的にそっちのほうが私の心情とシンクロするのかもしれません
帝国軍の将軍のひとりが、なんと自分がいない間に砂の家に奇襲をかけていたのです
ちなみにこれが帝国軍第14軍団長・・・ようは四天王ですね
全世界で見ればかなり巨大な領地を持つ(多分。いや知らないけどそーいうのがお約束だし)ガレマール帝国という軍事国家から、エオルゼア征服に乗り込んできている軍団のトップです
ガレマール帝国の目的は、まあ勘ですけど世界征服でしょう
帝国って名前つく国はだいたい何かの統一目指したがるから
蛮神とはまた全然違う派閥の敵ということですね。エオルゼア敵多すぎ問題
つまり蛮神という敵勢力Aに力を割いていたら、その隙に勢力Bに攻め込まれた形です
主力のご存知蛮神キラーである私や恐らく前線担当であったサンクレッドさんやヤを欠いた暁の血盟では、帝国の急襲に対処できるはずもなく、
暁の血盟の構成員は、文字通り、壊滅
死体がそこいらで横たわる悲惨な光景だけが砂の家に残されていました
砂の家の構成員って、こんな感じでこの広場で基本たむろしてて、別にメインクエストに直接かかわってくるわけではなかったんですけど、気づけばなんか人がだんだん増えていってて、組織が拡大している感じは描写されてたんです
台詞でもミンフィリアが「不思議な夢を見た人をスカウトして回ってる」みたいな話がありました
いやまあ言葉だけ聞くと「あ、すみません。いま電子レンジから終の秘剣・火産霊神が放たれて家が京都焼き討ちみたいなんでまた今度^^;」と言って断りたくなるくらい宗教くさい勧誘なんですけど、それでも仲間は順調に増えて行ってたんです
数少ない台詞持ちの砂の家の古参メンバー(仮)、ウナちゃんウーマン
なんだか記憶喪失だったみたいですがかつての仲間と砂の家で再会し、少しずつ記憶を取り戻していたはずだったのに
過去も未来も途切れてしまった
モブっ子のなかでは印象深い子は他にもいて、
盟主の扉の前という、最重要防衛ラインを任されているララフェルナイト
台詞は一切ないのでどういうキャラなのかは分かりませんが、きっと生真面目で、
そして最期まで勇敢に抵抗をしてみせたに違いないのです
彼女は盟主の部屋の中で息を引き取っていたのだから
その最期の最期まで、ミンフィリアを護るために逃げず、立ち向かったのでしょう
その言葉のない描写が妙に生々しく、それでいてただただ悲しい
確かに暁の血盟の構成員の人らとは、クエストで会話をかわしたことはありません
でもこの場に横たわってる姿を見るだけで、彼らの決死の抵抗が手に取るようにわかる
ものすごく、にくい演出だなと思いました。本当に、憎い
ノラクシアは、自分が蛮神問題に出向いたときに仲間になった蛮族側のキャラです
その彼は、最期はミンフィリアの盾となって帝国の将に立ちはだかりました
その行いによって敵将は軍を引き、ミンフィリアやタタルさんたちを連れていきます
情報を持ってそうなミンフィリアや幹部のパパリモらはともかく、もしかしたら、タタルさんなんかはノラクシアがいなければ虐殺が続き、殺されていたかもしれません
このとき、ゲームを進めてた自分の胸中はふたつあって
ひとつはキャラに感情移入した自分で、ただただ悲しく、それでいて無力な疎外感
それと同時に、プレイヤーとしてのどこかリアルな自分は、このシーンで、
ああ、やっと他人事じゃなくなったんだと。そう察してたんです
暁の血盟への参加から、プレイヤーとして、どうにもモヤモヤしてたことがある
それは蛮神討伐も、エオルゼアの危機も、どこか他人事のように感じることでした
だってそうでしょう、エオルゼアという土地は旅の途中たまたま立ち寄った場所で
あれよあれよと蛮神まで倒してしまったけど、彼らを倒す目的が私と主人公にない
蛮族と呼ばれるものたちは、別に全員が全員人間に仇なす悪人というわけでもなく
彼らは彼らなりのそれぞれの理由で虐げられ、救いを求めて神を召喚している
それを倒す義務や道理が、旅の人間である自分にあるのだろうか?
このエオルゼアを、そこまで愛して守るべく立ち向かう理由があるのか?
主人公はいってしまえばゲームの都合でぼんやりと流れに流されてるようにしか思えなくて、どうにもそこが感情移入できなかった
けど今回、自分自身の周囲が危険に侵されることで、ようやく戦う理由が生まれた
ノラクシアは、自分が蛮神問題と冒険を通して知り合った仲間で、それを帝国には踏みにじられたのだ
これまでの蛮神問題に関わってきた自分の行い全てを否定するかのように
蛮神問題の解決のために戦うことは、それ自体が目的ではなく、エオルゼアに深く関わらせるための楔だった
蛮神問題を通して出会った仲間たちを失わせることで、ただの通りすがりの冒険者だったひとりの人物が、やがてエオルゼアを救った『彼ら』になっていく・・・そういう筋書きだったんだなと、妙な納得を得ました
得心がいったことで、あらためてゲームへの感情移入は高まります
思うにこのときから、主人公はもう冒険者ではいられなくなったのではないでしょうか
帝国との因縁が生まれ、戦い抗う理由もできた
この日、この瞬間、生まれたのでしょう
皆さんもよく口にする、過去と、未来で、エオルゼアを救う救世主
『光の戦士』が
シナリオの個人的に感じてたちぐはぐ感を自分なりに消化したというお話!
スッキリしたとこで、はりきってシナリオを進めていきます!