オンラインゲームで『共闘』をすることのアツさを感じたので今年も夏が近い

パーティで戦うのがオンラインゲームだと思っていたのです

あ、「F.A.T.E.」だ

突然だが説明しよう！

道行く道中、フィールドにて突如発生するこのイベント！

Full Actなんとか・・・通称『F.A.T.E』と呼ばれているこのイベントには、様々な種類が用意されていて、ランダムにエリアの各地でわりと頻繁に勃発しているとても近所迷惑な騒動のことである！

冒険者はこれをクリアしてもいいしそのまま通り過ぎてもいい！

クリアすると経験値と私もいまいちよく分かっていないアイテム軍票が手に入るぞ！

基本的には、自分はこのF.A.T.E.というイベントをスルーしがちです

単純にメインクエストの進行途中で通り過ぎてるエリアで発生していることが多いので、メインのシナリオの先が気になるのでついついそっちを優先してしまうのです

ただ、ボス一体と戦うタイプのF.A.T.E.は別で、遭遇したらわりと立ち止まってやったりします

やることが極めてシンプルだからです。このボス倒せばそれで終わり！という手軽さ

色々とF.A.T.E.は過去に体験してみたのですが、雑魚をえんえん倒したり、アイテムを既定の数拾ったりと、意外と時間かかるものが多くて、経験値という報酬と天秤にかけたとき、うーん手間暇のほうが比重大きいのではないだろうかと感じてしまいがち

その点、ボスF.A.T.E.は倒せば終わりという単純明快さが好感もてる上に、ダンジョンで戦ってる時にはどうしても使わないスキル（回復とか）を惜しげもなく使用できるので、普段とは違った戦闘が楽しめるというところが好きだったりします

フィールドではソロとはいえ、ザコ戦じゃあんまり使わないんですよねブラッドバス（攻撃の威力分回復するというアタッカーにはたまらないスキル）

ソロでのボス戦って、もう体験することがめっきり減っちゃったので、このボスF.A.T.E.で存分にヒャッハーーーー！させてもらってます

あと、おそらく誰にも共感されないと思うんですけど、

倒した後の死骸を見るのが好き

いやいやいやみなさんだいじょうぶです、アイムノーサイコパス。引かないでください

倒した獲物が、こう、倒れる瞬間とその後の静寂が好きというか、達成感が湧く瞬間というか、モンハンで素材集めてる時みたいなもん！

ダンジョンだと、ボスってムービー中に倒れて消えちゃうんで、ダンジョンに死骸が残らなくて・・・

けっこうそこが自分的に物足りないっていうか、自分で仕留めたボスとなんなら記念写真撮りたいくらいです

オゥ・・・リピートアフタミー　アイムノーサイコパス　パードゥン？

なので、道中とりあえずボスF.A.T.E.で一体いったら見敵必殺してるんですけども

あんまりF.A.T.E.ってやってらっしゃる方いないんですよ

最初に書いたとおり、報酬と見合ってなかったりとか、そもそもこのフィールドがゲーム初期の場所なので通ってる人が少ないんじゃないかとか、色々と推察はできるのですが

まぁソロでボス倒すというのもそれはそれで自分の腕試しという感覚で楽しんでいるんですけど

多分ゲーム実装初期はわいわいやってたんだろうな～という、一抹の寂しさとでもいいましょうか

後発プレイヤーとしての雑感は色々と思うところです

思うところでした

ところがある日、メインのクエストを進めている最中、はじめての拠点に辿り着いてみたら、街が巨大なワームに襲われてました

そんなことあんの！？

えっ・・・なんかF.A.T.E.ってもっとこう、平和なとこで小競り合いしてるのを仲介するみたいな仕事ばっかりだったじゃん・・・！

拠点のど真ん中で戦ってるなんてこと今まで一度もなかったぞ！

しかもこんな怪獣大戦争みたいな巨大なお供引き連れて！

トムとジェリーが急にガチでしばき棒持って殴り合いしてたらみんな引くじゃん

なんでそんな突然本物の危機迫ってるの

この街で何が起きてるの一体

自分が到達していたとき、ちょっと画像では見えづらいかもしれませんが、ワームの後方でおひとり、孤軍奮闘で戦ってらっしゃる方がいらっしゃって

私も助太刀するぞ！とばかりに戦に参戦しました

いやだってこの凄惨たる状況ガンスルーして「さ、とりまエーテライトかざすゾ～」とかやってたらモノホンの危険人物じゃないですか

最初こそ絵面の地獄絵図にビビっていましたが、ボスF.A.T.E.常連の自分の敵ではありません

ましてや今回はもうひとりいらっしゃるので、とても心強い！負ける要素ないわ

やったー！勝ったぞー！

いつものように、F.A.T.E.のあとはささ～っと雑魚の取り巻き含めて全てが消滅するので、静かなものです

私はこの刹那の苦楽を共にした戦場の相方ともいうべき方に、やれやれお互い大変でしたねと肩を竦めて小粋なエモートでも一発返すはずもなく、ただただ無言でその場を去ったんですけど（コミュ障なので）、

とにかく楽しかった！

ボスと戦ってる最中、もちろんチャットなんてかわしてないしなんなら相手は自分のことを見ていなかった可能性すらありますが、私はいつものボスF.A.T.E.とは違う、妙な高揚というか、確かな充足感を得ていました

その答えをさぐっていたんですけど、ふいに思い当たることが一つ

インスタンスダンジョンは、自動でシステムが組んでくれて、一緒に戦いに行きます

でもそのダンジョンに向かう人たちの思惑はそれぞれで、

自分のようにメインクエスト進行のために行く人もいれば、

装備を集めるために周回をしている人もいるし、

毎日の日課であるレベリングルーレットでたまたま選ばれたのがこのダンジョンだった人もいる

つまり自分たち四人は、パーティを組み、『報酬』を分かち合うために戦うのです

だけどさっきのボスF.A.T.E.、私達はパーティを組んではいなかったけど、同じ敵を相手に戦った

別にスルーしても問題ない、そんな小さなイベントに、討伐という同じものを目指して戦った

つまり『目的』を分かち合ったのです

これもまた、オンラインゲームなのか・・・！

ダンジョンでパーティを組んで一緒に遊ぶ

それは例えばモンハンとかFPSとかなんかにも共通する遊びで、自分もよく知ってる、現代では特に身近な遊び方だと思います

でもMMOはそれだけじゃなくて、なんとなく一緒に戦うこともできる

袖すり合うも他生の縁で、なんとなく助太刀して、それで何か目新しい交流とかがあるでもなし、そのままなんとなく別れる

なんとなく一緒に戦ってもいいゲームなんだなって、この時思いました

もちろんそこで「出会い」に発展するかもしれないし、友情が生まれるかもしれない

それはそれで素晴らしいものだと思うんですけど、でもそーいう何かすらない、本当に些細な「一緒に遊ぶこと」って、他のゲームじゃなかなか体験できない気がする

まぁそれ体験したいか？ってのはちょっと別の話になってくるんですけど

こんなどうでもいいことで、なんだか無性に感動した日でした

ただそのボスF.A.T.E.の衝撃が大きすぎて以降のクエスト全然上の空でした

そりゃ街を襲う巨大ワームの撃退っていう地球防衛軍みたいな大イベントのあとに珍味の収集じゃインパクト勝てないよ

っていうかこれ食うのかよ

珍味っていうかイヤミだよこんなん食べさせられたら

あーヤダヤダ、どこの誰か知らんけども、こんなん食わされるなんてかわいそ・・・

かわいそ・・・

わいそ・・

いそ・（エコー）

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それはそれとしてぜったいにゆるさんからな